地方ロケって楽しいですよね!自然豊かで、空気が新鮮で、知らない街にワクワクすると思います。
そんな地方ロケで注意するべき意外な落とし穴がたくさんあります。
数多く地方ロケに行った元テレビ制作の経験もとに注意点をまとめてみました。
地方ロケを経験が少ないADさんや、これから地方ロケに行くスタッフさんにとって参考になるはずです。
日没時間に気をつける
地方では日没時間が東京よりも1時間前後変わってくることが多々あります。
明るい想定でスケジュールを組んでしまい、撮影ができなくなることもあります。
もうこんな暗いの?照明準備してない・・・
1ヶ月前のロケハンは明るかったのに・・・
さらに暗い想定の場合ではこんなことも、
夕景の時間が遅すぎる!飛行機に間に合わない
ロケハンした1ヶ月前は暗かったのに・・・
照明なども用意していなくてロケが出来ないということも。
季節や場所によっては、日の出・日の入りが1時間以上も違います。
外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。
よくあるトラブル |
ロケハンよりも暗くなるのが早い(日没が早い) |
夕景の時間が合わず待ち時間(日没が遅い) |
「いつも通りの対応」のお願い
飲食店やお土産店などで多いのですが、テレビロケに興奮してしまい普段の接客とガラッと変えてしまうお店もありますので注意しましょう。
タレントさんが来ることでついつい張り切ってしまい、ロケハンで訪れて感じたいい雰囲気が変わってしまい残念なことに・・・
いつも通りの雰囲気でいいですよ・・・
ロケハンした時と雰囲気が違いすぎる・・・
困っちゃう事例 |
通常より大げさにサービスした商品を提供する |
店内に宣伝やポスターがびっしり |
友達や知り合いを呼んでしまう |
張り切ってくれるのは嬉しいのですが、いつもと違うサービスや接客、雰囲気になってしまうと良い撮影ができない場合があります。
しっかりと注意事項として「いつも通りのままで、特別なことはしないで大丈夫です!」と伝えましょう。
車両の配置や動かし方を注意
地方に行くと東京と異なり、ロケに慣れていない車両・ドライバーさんが多くなります。
いつもなら説明しなくていいことも、丁寧に説明しないと伝わらないです。
好き勝手に変なところで待機している場合もあります。車両の動きが重要な場合は、ドライバーさんと打ち合わせをする時間を作るのをおすすめします。
朝の集合時間15分前にドライバーさんの時間をもらい、ちゃんと説明するとトラブルを回避できます。
地方ロケバスあるある |
スケジュールを見ない |
見切れる場所に駐車する |
携帯が繋がらない |
ロケを写真に撮ってしまう |
カーナビを使わずに勘で動く |
このロケブロックではここで待機してください
このエリアで降りたいので止めてくださいね
電話したら車両をここに回してください
地方ロケバス対策 |
車両打ち合わせを行う |
ドライバー用の地図やメモ資料を作る |
逐一電話やLINEをして状況を把握する |
地方技術のクオリティ
初めて仕事をする技術さんだと得手不得手がわからず、なんなくで決めてしまいロケ終わりに素材をチェックして愕然とすることがあります。
地方技術あるある |
報道メインでバラエティに慣れていない |
一眼カメラを使えるだけで下手 |
標準レンズしか持ってこない |
番組のテイストを理解していない |
セッティングに慣れておらず時間がかかる |
なんだこの素材!ダメダメだ・・・
インサートも全然上手くない・・・
番組のテイストを理解していない、ピントがずっと合ってない、画角がおかしいなど、注意していないとおきてしまいます。
地方技術対策 |
事前に同録を送って番組を見てもらう |
技打ちでしっかりと説明する |
回し始めたら画角などをチェックしてあげる |
一眼カメラをちゃんと操作できるか確認 |
セッティングの目処を事前に確認 |
夕食の場所の確認と予約
大きい都市や主要な駅に泊まる場合は注意しなくていいが、そうでない地域では夕食場所の確保を忘れずにしましょう。
ホテルの周辺に飲食店がなく、ご飯が食べれないケースもあります。
居酒屋もコンビニも近くになく途方にくれてしまい、1日の終わりで残念な空気になってしまい、最悪の状況になります。
出来るADさんは事前に夕食をどうするかまで確認して動きますので、泊まる場所の周辺のお店などはロケ前にチェックしておきましょう。
ネット情報と店舗情報が異なるので、電話で確認・予約するのがオススメです。
夕食対策 |
ロケ帰り道の飲食店に寄る |
周辺の店舗を予約しておく |
弁当発注してホテルに届けてもらう |
新幹線の座席&荷物問題
東京から技術さんを地方ロケに連れて行く場合、カメラや照明など大量の機材を持って行く場合が多いです。
ですので、技術さんの座席は車両一番後ろの「特大荷物スペースつき座席」を確保してあげましょう。
事前予約せず特大荷物を持ち込むと、持込手数料(1,000円・税込)がかかりますので、チケット購入だけでなく、しっかりも予約しましょう。
なんで全員横並びなんだよ・・・
ディレクターと2時間隣りは気まずいな・・・
また席を指定するときは、基本的に隣の席にならないようにズラしてあげましょう。
何時間も隣の席になるとお互いに気を遣って疲れてしまいます。
ホテル部屋の手配
技術さんは大量の機材セッティングをホテル部屋で行います。
バッテリーの充電やメンテナンスなど部屋が狭いと辛くて大変です。
予算に余裕がある場合は、ツインなどのちょっと広めの部屋を一部屋押さえてあげると喜ばれます。
禁煙や喫煙だけでなく、ちょっとした気遣いができるADさんは愛され、次の日のロケも頑張ってくれます。
地方ロケの注意点いかがでしたか?
東京のロケだと気にしないことや、想定していないことが起きるのが地方ロケです。
細かい時間や段取り、初めて会う人たちとのコミニケーションを大切にすることでスムーズにロケを行えます。
地方ロケは大変ですが、最高に楽しいです!
美味しい料理、美しい景色、魅力的な伝統や文化にたくさん触れることができます。
地方ロケが無事成功することを心より願っております!
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