AD(アシスタントディレクター)の最も重要かつ、代表的な業務が“仕込み”になります。

仕込みとは、撮影・取材させてくれる企業やロケ地を見つけることです。

仕込みをやななければ、テレビ番組制作成り立ちません!

仕込みを怠けるADは、自分の首も締め、休むことは帰ることもできなくなってしまいます。

シゴデキADがやっている仕込みテクニックを10選を紹介します。

仕込みが苦手なADさん、業界歴が浅い新人ADさんにとって有益な情報を集めてみました!

リサーチと問い合わせの分業

リサーチ作業と問い合わせ作業は分けましょう。

リサーチして見つけたら、一件一件問い合わせをするのはめちゃくちゃ非効率ですので、やめましょう!

仕事効率をあげる上で、作業を分けるのは基本中の基本になります。

企画意図を理解

ロケ・撮影内容をしっかり理解しておきましょう。

企画意図がわからないままだと、ディレクターの求めている仕込みができない可能性が高いです。

商店街ロケしたいから仕込んでおいて!

食べ歩き?街ブラ?街録?

どんな企画で、どんなネタなのか企画を理解しないと仕込めません。

うまく仕込むためには企画意図を理解するのが、最も重要になります。

わからなければディレクターに確認し、理解してから仕込み作業に入るようにしましょう。

企画書を事前に作っておく

問い合わせした時に、高確率(90%)で「企画書をください」と企業から言われます。

番組企画書のフォーマットが必ずあるので、OA日や企画内容だけ変えればいいので5分もかからず作ることができます。

作業効率を上げるために、事前に用意しておきましょう。

メールなどでお問い合わせする際は、最初に企画書を送付するだけで会話がスムーズになりますので、初手から送るのをおすすめします。

携帯番号など直通連絡先をもらう

仕込みのときは必ず直通の「携帯番号」をもらうようにしましょう。

急にご相談したくなった時や、トラブルが発生した場合に、会社電話だとスピードが遅くります。

在宅勤務している広報さんも多いので、ぜひ直通の携帯番号は教えてもらうようにしましょう。

また携帯番号だとSMS(ショートメール)も送ることができ、圧倒的に連絡がスムーズになります。

ロケハンの事前確認

問い合わせした時に撮影可否だけでなく、その後のロケハン可能な日時も確認しておくとシゴデキです。

ロケハンが絶対に行いますので、決定前でも日時だけ確認しておくのをおすすめします。

企業に何回も連絡するのは、めんどくさいですし、今後必要になる情報は一回で確認できると仕事量も減って楽になります。

またロケ地や企業によっては決まった申請方法があります。

ただ初めての現場やロケ地の場合、撮影申請の段取りを事前に確認しておきましょう。

撮影申請あるある
会社の印鑑を押した書類を提出
2週間前までに申請処理必須
商業施設側の許可も取らないといけない

撮影する場合の申請や提出書類の有無は事前に確認しておきましょう。

知らなくて仕込めずに怒られまくるADがたくさんいます。

飲食店は14〜16時に連絡

飲食店や小売店の場合は、比較的忙しくない時間帯に連絡するようにしましょう。

ランチタイムや、ディナータイムに連絡しても対応してもらえません。

またに不快感を与えてしまい、撮影を断られることもあります。

飲食店などを仕込むときは、営業時間などを確認してお手すきなタイミングを見計らい連絡するようにしましょう。

取材実績がある企業に連絡

お問い合わせをした後に「メディア協力はしていないです」と断られるケースもあります。

せっかく見つけてお問い合わせしても無駄になってしまうことを避けるために、取材実績のある企業に連絡するのがおすすめになります。

リサーチする時に「ロケ協力」「取材協力」と検索してヒットする企業に連絡すると、仕込み効率が格段に上がるのでぜひ試してみてください。

業務に支障がないことを前フリ

テレビ撮影に嫌悪感をいただいている企業も多いです。

その理由は「撮影協力が大変!」の一言に尽きます。

ロケや取材が大変なのは、制作だけでなく企業側も同じように大変です。

なので前フリとして「営業や業務の支障がない範囲でかまいません」とハードルを下げるなどの工夫をしましょう。

この一言を伝えるだけで全然違います。ダマされたと思って、使ってみてください。

ただ嘘を伝えるのでダメです!!!

むやみやたらに仮押さえしない

仮押さえし過ぎるのは絶対にやめましょう!

仮押さえをした場合は、絶対にバラシ連絡もしなければいけなくなります。

バラシ連絡も余計な作業になってしまうので、仮押さえは2〜3件程度にしておきましょう。

有力場所でない場合は、仮押さえせず空き状況だけ確認しておくだけでも十分です。

バラシ連絡を絶対に忘れない

優秀なADほどバラシ連絡を忘れません。

企業やロケ地に対して、しっかりとビジネスマナーを守って連絡しています。

今回は使わなくても、別の企画などで再度ご相談することも多々あります。

その時に良好に連絡をできるように、礼儀正しくバラシ連絡をしましょう。

マナーが悪い番組制作が増えてしまうと、ロケに協力的な企業がどんどん減っていってしまいます。

テレビ番組制作や映像制作の業界全体のために、バラシ連絡をしっかり行うようにしていきましょう!

仕込みテクニック10選、いかがでしたか?

簡単にできるのでぜひ今すぐ試してみてください。

これを読んだADさんはきっと仕込みが上手くなっているはずです。

仕込みに困っている新人ADさんがいれば、ぜひこの記事を共有してあげてください。

AD教育の教科書になる情報を今後も発信していきたいと思います。

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