AD(アシスタントディレクター)にまつわる噂を元テレビマンがはっきりさせていきます。

業界全体に思われているイメージは“ホントか?嘘か?”

番組制作を目指す学生さんや、飛び込んだばかりの新人ADさん、テレビ業界について知りたい方に参考になるはずです。

ウソです!(半分ホント)

ADもちゃんと休みがあり、働き方改革などで昔に比べて、しっかりと休みを取れる環境になってきています。

番組全体、制作会社として、ADの休み問題はかなりシビアに捉えられています。

ただ全く休みがとれない時期も絶対にあります。

ロケ前、収録前は基本的に1〜2週間は休みがありません。

特番やゴールデン番組の場合は、1ヶ月以上休みがないことも珍しくありません。

ADは帰れない?

ホントです!(半分ウソ)

ADは帰れない仕事だと思っていた方がいいです。

毎月当たり前のように、会社やテレビ局、編集所に泊まり込みすると思います。

毎日帰れないというわけではなく、忙しいタイミングと決まった作業がある日だけです。

急な企画変更や突発的なニュースなどが発生した場合も、帰れない確定になります。

制作会社スタッフでもテレビ局員でも一律帰れないです。

プライベートの予定が立てられない?

ホントです!(絶対)

ADに限らず、番組制作業界、映像業界では基本的にプライベートの予定が立てづらいです。

タレントや芸人、俳優などのスケジュール合わせで、ロケ日・OA日・納期によってスケジュールが立てられるので、予定は基本立てられないです。

ADは急な作業や対応が次から次に舞い込んでくるので予定は立てられないイメージですが、ディレクターになっても予定を立てることは難しいです。

OA日や納期の予定は数ヶ月前に決まりますが、ロケ日や収録日など演者が絡むスケジュールは決まるのが遅く、そのため自分の予定を立てることができません。

それでも歴を重ねれば、確実に休める目処が見えてきます!

タクシーは乗りまくり?

ウソです!(時代が変わった・・・)

制作費削減の影響で、タクシーを利用することは大幅に減っています。

一昔前までは、電車があっても、どこに行くにもタクシーを使っていましたが、現在はタクシーを使える機会は限られてきています。

世間一般的には、タクシーをよく使う職種ではありますが、もうタクシーをバンバン使えるバブリーな時代ではありません。

しかし売れっ子放送作家・ディレクターは、自分のお金でバンバンタクシーを使います!

芸能人と打ち上げに行く?

ウソです!(テレビ局員はホント)

基本的に収録終わりに芸能人と打ち上げに行くのは、総合演出やプロデューサーだけになります。

しかもほとんどがテレビ局員だけで、制作会社のスタッフはいきません。

制作会社のADやディレクターは芸能人との打ち上げには呼ばれないですし、参加しません。

その中で、年に数回開催される忘年会や新年会などの番組全体で行う打ち上げなどで、芸能人と一緒に食事ができる機会はあります。

地方ロケ、海外ロケ、レギュラーロケなどを同じ演者、同じ制作チームで頻繁に行う場合は、親密度次第で打ち上げがある場合もあります。

芸能人が見慣れる?

ホントです!(絶対)

100%見慣れちゃいます。

特に芸人さんや、タレントさんなどバラエティ番組にゲストなどで出演する芸能人を見ても何も感じなくなります。

テレビ局では毎日誰かしら芸能人に会いますし、一緒のエレベーターやロケバスに乗るので、業界に入る前までの感覚は忘れます。

ビック3(タモリ・ビートたけし・明石家さんま)など滅多にゲスト出演しない大物MCや、番宣でくる人気俳優に遭遇した時は興奮すると思います。

芸能人と仲良くなれる?

ウソです!(ちょっとホント)

芸能人と仲良くなることは可能ですが、基本的にはビジネスパートナーになります。

一緒に現場が長くて、顔や名前を覚えてもらえても、ビジネスライクな関係がほとんどです。

またAD時代は芸能人に慣れ慣れしくしていたら、ディレクターやプロデューサーから怒られるので、しっかりと一線は越えないように注意しましょう。

ディレクターになると演者さんと密に関わる機会が増えるので、そこから仲良くなる機会が増えると思います。

しかし、どこまで行ってもビジネスパートナーということは忘れずにいましょう。

ディレクターになれば楽になる?

ウソです!(絶対)

今の時代はADよりもディレクターの方が圧倒的に辛い環境にあります。

ディレクターは雑用や無茶苦茶な指示を受けなくなりますが、責任が大幅に増します。

ADにはしっかりと休みを与えられる環境になっていますが、多くのディレクターは裁量労働制になっているため、自分で休みを確保しないと一生休みが取れません。

さらに昔のようにADに何でも要求できた時代ではなくなったので、リサーチや仕込み、箱の仕事をディレクターがやらなければいけなくなっています。

ADは自分の都合で行動ができない大変さはありますが、ディレクターは作品の質や納期の責任を背負わなければいけないので、過酷さは桁違いです。

テレビ局と番組制作会社は雲泥の差?

ホントです!(絶対)

テレビ局の社員と制作会社のスタッフは雲泥の差があります。

番組制作において、作業内容は全く同じになりますが、年収や待遇、福利厚生などが全く異なります。

またディレクターやプロデューサーになる昇進のスピードも、テレビ局員の方が圧倒的に早いです。それでもテレビ局員も、同じようにADの下積み時代を経験します。

それでもテレビ局員と番組制作会社では、見えないはっきりとした差があります。

テレビ局員と制作会社の違いをまとめた記事も書いていますので、詳しくはこちらを読んでみてください。

キツく過酷でADはすぐやめますか?

ホントです!(絶対)

番組制作はキツくて、過酷な現場です。

イメージ通りADもすぐにやめていく世界になります。

ただ他では味わえない経験や、番組制作の現場でしか学べないスキルもたくさんあります。

YouTuberやインフルエンサー、SNSが台頭してきましたが、映像制作や番組制作のノウハウは圧倒的にテレビ業界に蓄積されています。

番組制作を知れば、映像に関わるあらゆるクリエイティブの基礎を学ぶことができます。

ここで学んだスキルは、確実に他の業種でも活かせます。

たとえ転職して、営業や広報、事務などクリエイティブな職種に就かなくても活躍している人がたくさんいます。

過酷な現場環境であることは間違いないですが、それでも楽しく、面白い、やめられない仕事だと思います。

ADの噂ってホント?ウソ?いかがでしたか?

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