平成のテレビ業界で当たり前だったことが令和で消えつつあります。
テクノロジーの進化や、働き方改革、多様性の尊重によって大きく変化しました。
平成だったら当たり前だったテレビ制作の常識をまとめていきます。
Final Cut
平成の編集ソフトといえば”Final Cut Pro 7“でした。
圧倒的な操作性を誇り、全番組、全スタッフが使用していました。業界に入ったADは、まず最初にFinal Cutをインストールしたと思います。
インストールに何時間もかかり、100GB以上PC容量をとられましたよね(笑)
しかし今はもう使用する番組やディレクターは皆無です。
編集ソフトはPremiereに変わりました。レンダリングやデジタイズなど圧倒的なテクノロジー進化と、編集の自由度が桁違いです。
まだFINAL CUTを使っているディレクターさんいないですよね?
ADの運転
レンタカーをAD(アシスタントディレクター)に運転させることはほとんどなくなりました。
安全のために番組や番組制作会社のルールとして禁止にしていることが多いです。
運転に慣れていなかったり、疲弊した状態での運転はとても危険で、ADが事故を起こしてしまうことも少なくありません。
昭和、平成だったらADの運転は当たり前でしたが、今はほとんどなくなりました。
AD時代に首都高の運転スキルを覚えた人も多いんじゃないでしょうか?
編集室のたばこ
編集室での喫煙はできなくなりました。
編集所といえば、真っ黄色の壁が特徴的でしたが、今はもう真っ白に変わっているところも多いです。
常にディレクターがタバコを吸って、灰皿も置いてあるのが当たり前でしたが、今はもう分煙になっています。
分煙の流れは、テレビ業界にも届いています。
リニア編集
リニア編集は圧倒的に少なくなりました。
リニア編集とは、テープ編集(テープからテープに編集して記録)のことで、いまのADさんはリニア編集を経験してない人も多いと思います。
やりくりテープを見たことがないADもいるはずです。
ただテープをデッキで再生し、その映像や音の信号を別のテープに記録するので、レンタリングやPC読み込みなどが不要で圧倒的な早さが最大の特徴で、ホットな話題を提供する報道や情報番組、スポーツ番組のように、時間に追われる現場では今もなお重宝されています。
デジタイズ
Premiereの誕生により、デジタイズをせずに編集できるようになりました。
MP4やAVCHDでも編集でき、素材量の多くない番組やインサート素材はデジタイズしなくなっています。
それでもまだまだデジタイズをすることが当たり前であり、編集する上では必要な作業になります。
文字起こし
スタジオ収録やロケの発言を文字に起こし作業も、テクノロジーの進化でなくなりつつあります。
いまだに文字起こしは必要な作業になりますが、ADが文字起こしせずに、文字起こしソフトを利用して圧倒的な作業効率を上げることができます。
何時間、何日も費やして文字を起こしていたのが、一瞬で終わるようになりました。
いや時代の流れはすごいですね。
昔に比べて作業効率が上がり、どんどんADの仕事が楽になっています。
もう少ししたら編集や仕込みなんかも、AIでできちゃう時代がくるかもしれませんね。
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