早くAD(アシスタントディレクター)を卒業してディレクターになりたいですよね?
ディレクターになるための7つステップをまとめていきます。
これが出来たらディレクターになれるわけではなく、広く求められる能力であり、ディレクターを目指す上でのスキルアップの指標にしていただければと思います。
優秀なADは3年でディレクターになると言われます。
しかし実力だけでなく、どの番組に配属されるか、どんな上司がいるのか、ディレクターが不足しているかなど、運の要素もかなり強いです。
ステップ1〜4までは自分の実力であり、ある一定以上歴を詰めば任せてもらえますが、ステップ5・6は配属番組次第です。
そんなディレクターを目指す皆さんに少しでも役立てば嬉しいです。
目次
ステップ1:チーフADになる
まずはチーフADになりましょう!
番組内でチーフADになれば、次にディレクターにあげてもらえます。
実力があっても、チーフADより先にディレクターになることはほとんどありません。制作会社でも年功序列などのしがらみはあります。
チーフADまで上り詰めれば、あと一歩でディレクターです。
早ければ2〜3年目でチーフADのチャンスを回ってきます。
ステップ2:編集ソフト(Premiere)をちゃんと使える
次に編集ソフト(Premiere)をちゃんと使えるようになりましょう!
リサーチや仕込み、段積みなどADの仕事をこなせても、オフライン編集が出来ないとディレクターになれません。
エフェクトや加工など基本的な編集スキルは身につけておきましょう。速さや編集のテクニックはディレクターになれば勝手に身につきます。
ADの業務をしながら、Premiereを操作し練習しておくのがオススメです!
いつオフラインできるチャンスが回ってくるかわかりません。
ステップ3:PR動画を任せられる
PR用動画を任せてもらえるようになりましょう!
15秒、30秒、60秒など番宣ようのPR動画を基本どの番組でも作りますし、多くの場合チーフADがディレクターになるためのステップとして任せられます。
番組全体でヒキのある部分を短くまとめて「見たい!」と視聴者に思わせないといけないので、誰でも簡単にできることではないです。
テレビで放送されるので、番組の演出クラスが本気でチェックします。オフラインチェックやPVの練習になります。
間の詰め方やナレーション、テロップなど十数秒ですが、これを面白く作れないとディレクターの道は遠くなります。
ステップ4:オフライン1回戦を任せてもらう
PRでもしっかり結果を残せば、編集スケジュールにゆとりがあるオフラインを任せてもらえます。
最終的な編集はディレクターに譲りますが、構成を組み立てながら面白いVTRを1から作っていくことができ、ここで面白いVTRが作れたらもうほぼディレクターです。
番組の起承転結を考え、どこの部分を使うのか?ナレーションでのフリ方?インサートどこにいれるのか?などディレクターと同じ作業をやるチャンスになります。
ただこういうチャンスはそれほど多くありません。
そもそもディレクターに任せようと思われなければ、話すらこないので、しっかり可愛がられ関係を築いておきましょう。
ステップ5:ディレクターが足りなくなる(運要素)
運の要素1つ目として“番組内でディレクターが足りなくなる”です。
実力や経験を積んだとしても、ディレクターの席が空かないとディレクターにはなれません。
ディレクターの数が足りなくなれば、補充するために実力を認められたチーフADがディレクターに昇進していきます。
この時に評価されていないとフリーや派遣のディレクターが投入されます。
ステップ6:下のADが育つ(運要素)
もっとも運の要素が高く、もっともディレクターの道に障害になるのが”下のADが育つ”ことです。
ディレクターはすぐに見つけることは難しくありませんが、優秀なチーフADを見つけるのはめちゃくちゃ困難です。
ADがすぐにやめていく世界の中で、立派にADを育て上げるのは難しく、いまやディレクターよりも間違いなくチーフADを求める番組の方が多いです。チーフADは取り合いです。
チーフADがディレクターになっても、番組は回るのか?下のADに任せられるのか?など自分の要素ではなく、環境によって大きく左右されてしまいます。
自分がADを抜けても番組が回るように、下のADを育てておかないといけません。
ADがいないと番組は回りませんので、番組が回らなくなる昇進は基本ありえません。
基本自分の実力になりますが、運要素は担当番組や制作会社によって、全く異なるので配属番組ガチャです。すぐにディレクターになれる番組、10年以上ADをやらないといけない番組や制作会社もあります。
意外とディレクターになれるのは運が強いかもしれませんが、圧倒的な実力とコミニケーションですぐにADを卒業する猛者もいますので、諦めないでください!
ステップ7:ディレクターの列にエンドクレジット表記
エンドクレジットにディレクター表記されてディレクターデビューになります。
エンドロールに自分の名前が書いてあるのを見ると、初めてエンドロールに載った一年目のADの時を思い出すはずです。
そこから辛い辛いADを辞めずに、努力し続け成長し、ディレクターになった自分を褒めてください!
ここまで7ステップを書きましたが、あくまでも一般的なディレクターのなり方です。
チーフADにならずに、ADからフリーになってディレクターになる人もいたりと色々な方法があります。ただ言えるは「編集のスキル」「制作の基本をマスター」そして「社会人としての礼節」を身につけないと絶対になれません。
簡単な道のりではないですが、ディレクターは可能性や夢が広がるステージです。皆さんも挫けずディレクターをぜひ目指してください。
テレビ制作大百科はそんな頑張るADさんを応援し続けます。
最新の記事や他にはないロケ地情報をSNSで発信しております。
ぜひ番組制作者の皆さん、映像制作者の皆さん、メディア業界関係者の皆さん、フォローお待ちしております。
書いて欲しい記事やご意見などもお気軽にコメントください。