テレビ制作の現場は基本的に”減点方式”です。

「ノーミスが当たり前!」であり、ちょっとしたミスがめちゃくちゃ目立ってしまいます。

なので、たった一つのミスで評価がガラッと変わってしまいます。

AD(アシスタントディレクター)なら絶対に一度は経験する、もしくは目撃する不注意ミスをまとめていきますので、皆さんも気をつけましょう!

頭の片隅に入れておくだけできっと防げるはずです。

入構・駐車場の手配漏れ

テレビ局への入構申請や駐車場の申請が忘れがちです。

基本的に、打ち合わせや収録などでテレビ局に来るタレントの申請は毎回行わなければいけません。

いくらタレントといっても、入構申請がなければテレビ局に入ることはできません。申請漏れがあった場合、テレビ局の入り口でタレントを待たせることになります。

テレビ業界、いやマスコミ業界で、”待ち”は御法度です!

確実に地獄みたいな雰囲気になり、ディレクター、プロデューサーからマジギレされます。

ロケや収録の時は、入構・駐車場の手配だけは注意深く確認しておきましょう。

時間変更の伝え漏れ

意外と多いミスが、時間変更の連絡を伝え漏れです。

定例会議や打ち合わせの時間については、基本的にADが全体にアナウンスします。

放送作家さんやフリーのディレクターなどLINEグループなどに入っていないスタッフに伝え忘れたり、CC漏れしてしまうと、最悪の場合だと会議ができなくなることもあります。

担当作家やディレクターが不在の場合、打ち合わせ自体が意味を失います。忙しい人は1時間ごとに打ち合わせが入っていますので、ちょっとしたズレでアウトです。

全員の時間を奪いますし、スケジュールも押して制作状況にも影響が出てきます。

時間変更があった場合は、注意して全体に共有しましょう!

入口がわからない

ロケや取材では、通常の入り口を使わない場合があります。

機材搬入用入り口、楽屋入り口、社員用入り口など専用の入り口を設けている場所が多々あります。

搬入経路や導線をまごつくことを業界人は大嫌いです!

「こいつできないな」と確実に思われてしまいます。

大きい機材を扱う技術・美術さんの入り口がわからないと、スケジュールにも支障をきたします。

ADさんはロケハンのタイミングで、入口の確認も忘れずにしておきましょう!

ロケ弁発注のミス

制作費が縮小するテレビ業界では、ロケ弁の個数もシビアになってきています。

人数分のロケ弁しか頼まない現場も多くなってきており、昔のようにどんぶり勘定で発注できなくなってきました。

よくあるロケ弁発注ミス
複数のADが頼んでしまい大量にロケ弁が届く
照明・TK・PA・特効のスタッフ分を忘れる
昼のロケ弁しか発注していない。夜ロケ弁を忘れる(収録が長い場合は2食用意)

多少程度多い分には問題ので、不安な場合は2〜3個多く発注して食べられない人は出ないようにしましょう。

TCを入れ忘れる

TCとはタイムレコードのことです。

基本的にチェック用の動画にはTCを入れて書き出しましょう。

VTRはタイムに沿って修正箇所をまとめていきます。TCが入ってないVTRだとチェックしづらいです。

タイムなんてPCに標準でついていると思うかもしれませんが、画面上に常にタイムは見ておきたいのがテレビマンです。

さらにテレビの1秒よりも短いフレームで作られています。SEなどはフレームで微調整することも多いので、1秒単位の表示ではダメです!

TCが入ってない場合は、演出から書き出し直しを求められることもあります。

チェック用動画は忘れずにTC入りで書き出すようにしましょう!

絶対にどれか一つはミスをしてしまう不注意あるある、いかがでしたか?

最初に述べた通り、テレビ制作の現場は減点方式です。

ちょっとしたミスが目立ってしまい、仕事できないなと思われてしまいます。

意識・確認することで確実に防げるミスですので、ヘトヘトの状況でも気をつけてみてください。

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