
映像制作の世界では、フリーランスで活動されている方がとても多いです。
フリーのディレクターが在籍しない番組はほとんどなく、AD(アシスタントディレクター)、AP(アシスタントプロデューサー)も数多くのフリーランスがいらっしゃいます。
フリーで活動しようか?制作会社に残るか?悩んでいる皆さんに、現役フリーランスの”テレビ制作ライター”が、メリット・デメリットを項目別にリアルに解説していきます。
年収

フリーランスになる一番の魅力はやはり”年収”です!
完全なる実力世界なので、上限がなくなり、働いた分だけしっかり稼げます。
ただこれは実力があり、複数のレギュラー番組、特番を抱えられた場合に限ります。
レギュラー番組が少ない場合は、制作会社時代よりも年収が少なくなる可能性もありますので、ご注意ください!
毎年変わらないけど、安定した収入を得られる会社員。
実力次第でガッツリ稼げるけど、ずっと不安定なフリーランス。
どちらも良し悪しがあるので、年収・お金事情についてメリット・デメリットまとめましたので、参考にしてみてください。
制作会社のディレクター | フリーランスのディレクター | |
---|---|---|
年収 | 500万〜800万 | 300万〜2000万円以上 |
月収 | 40万〜70万 | 0円〜200万円 |
番組1本ギャラ | 0円!基本給料制 | 20万〜50万円 |
メリット | デメリット | |
---|---|---|
制作会社 | 毎月安定!毎年変わらない | 変動なし!いくら働いても変わらない |
フリーランス | 実力次第で青天井!テレビ局員よりも稼げる! | ずっと不安定!0円の月もある |
外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。
スキル

スキルがなければ、フリーランスで生計を立てるのは厳しいです!
全体の上位30%以上の実力がなかれば、フリーランスでは仕事がないと言われています。
わざわざ高いギャラを払って、成果がイマイチの場合、2度と仕事が来なくなります。
もちろん、私自身も失敗した現場では、お声がかからなくなった経験があります。
なので、中途半端なスキルや小手先の経験で独立するのは危険です。
年齢やコネクションなど、総合的に判断しなければいけませんが、独立前に番組・作品オファーを複数もらえていなければ、辞めておくといいと思います。
一社だけでなく、複数の会社からお仕事をもらえないと、フリーランスで活動していくのは、なかなか難しいと思います。
制作会社のディレクター | フリーランスのディレクター | |
---|---|---|
スキル | まあまあ必要 | 絶対必要 |
クオリティ | 下手でも仕事あり | ハイレベルを求められる |
メリット | デメリット | |
---|---|---|
制作会社 | スキルがなくても仕事がある | 新しいスキルが身につけにくい |
フリーランス | 新しい体験がしやすい | 圧倒的スキルを求められる |
外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。
昇進

ディレクターの昇進といえば、演出ディレクターになること一般的ですが、プロデューサーなどのキャリアステップもあります。
フリーランスは、基本昇進が難しい!圧倒的実力次第!で超大変です!
制作会社の場合は、ディレクターから演出昇進、プロデューサーにキャリアチェンジなどは比較的しやすい環境にあります。
フリーランスの場合は、基本ディレクターならずっとディレクターのままです!
40代・50代になっても、ずっとディレクターのまま活動することがほとんどです。
制作会社のディレクター | フリーランスのディレクター | |
---|---|---|
昇進 | 演出になりやすい! | 難しい!圧倒的実力次第 |
役職変更 | 変更しやすい! | 基本出来ません!Dのまま! |
メリット | デメリット | |
---|---|---|
制作会社 | 昇進や役職変更がしやすい! | 時間がかかる |
フリーランス | 実力次第は昇進が早い! | ほぼ昇進できない!Dのまま! |
外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。
働きやすさ

働きやすさは、完全に好みになりますが、フリーランスの方が働きやすくなります。
フリーランスの場合、他人に左右されず自分の好きなペースで仕事をすることができます。
一方制作会社の場合は、会社の都合に合わせて、やりたくない作業や番組も担当しなければいけなくなります。
ただフリーランスで働きやすさを手に入れるにも、実力が求められます。
フリーランスなりたては、自分の好きな番組だけを担当することは、ほぼ不可能です!やりたくない番組でも、どんどん受け入れて、名前を売ったり、コネを増やしていかなければいけません!
ただフリーランスになった人は口を揃えて、「会社勤めに戻れない!」と言います!私も同じ気持ちです。
制作会社のディレクター | フリーランスのディレクター | |
---|---|---|
番組の選択 | できない!会社に決められる | 自分で好きに選べる! |
シフト | 会社次第!自由に休めない | 自由に決められる!他人に干渉されない |
メリット | デメリット | |
---|---|---|
制作会社 | 休みや労働時間が守られる | やりたい番組を選べない |
フリーランス | 自分で好きな仕事を選べる | 労働環境が守られない |
外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。
安定・将来性

安定・将来性に関しては、とても難しくなります。
個人的なステップアップするには、フリーランスが圧倒的におすすめですが、40代〜50代になると仕事量がどんどん減っていきます。
さきほども昇進の項目で言った通り、フリーのディレクターは何年経ってもでディレクターのまま昇進しづらいです。
30代・40代前半までは問題なかったけど、年を重ねるごとに、キャリアチェンジもできない。仕事もこない。ギャラが変わらない。という課題を抱えているディレクターが急増しています。
制作会社の場合、安定性は高いのですが、番組制作という絞られた環境で働くことで、最新のトレンドや流行についていけない可能性があります。
斜陽産業と言われるテレビ業界しか知らない、ネット・SNSの制作環境を知らないのは、とても危険な状態ともいえます。
制作会社のディレクター | フリーランスのディレクター | |
---|---|---|
安定 | 雇用・仕事は守られる | 超不安定・急に仕事がなくなる |
将来性 | 番組制作が斜陽気味 | 40代〜50代になるとキツい |
メリット | デメリット | |
---|---|---|
制作会社 | 年齢を重ねても給与が安定 | 番組制作しか経験できない |
フリーランス | 多種多様な環境にチャレンジできる | 年齢を重ねるごとに不安定 |
外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。
社会的信用

社会的信用は、雲泥の差があります。
皆さんもご存知の通り、圧倒的に会社勤めの方が社会的信用は高いです!
フリーランスの場合、ローンが組めなかったり、クレジットカードが作れなかったり、家を借りれなかったりと、さまざまなデメリットが起こります。
会社勤めの時よりも、収入・年収が高くても審査に落ちてしまうことが多々あります。
社会的信用に関しては、有無を言わさず会社勤めには敵わないでしょう!
独立する前に、クレジットカードやローンなど社会的信用を利用しておくのを強くおすすめします。
制作会社のディレクター | フリーランスのディレクター | |
---|---|---|
社会的信用 | 認められやすい | 認められにくい |
ローン | 組みやすい | 組みにくい |
独立後に注意が必要なこと |
---|
クレジットカードが作りにくい |
住宅ローンなどを通りにくい |
マンション・アパートなど賃貸契約が難しい |
保育園など入園が難しくなる |
外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。
事務作業

基本的に会社勤めの方には、事務作業はありません。
フリーランスに独立した場合、さまざまな事務作業が必要になります。
代表的な事務作業でいえば、確定申告です。
収入・支出を正しく計算して、税務報告をしなければいけません。またさらには、毎月請求書を自ら発行しなければいけません。
大量の領収書をまとめる経理精算とは、比べものになりませんので、舐めていると痛い目にあいます。
独立したら、必要になる事務作業のまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
制作会社のディレクター | フリーランスのディレクター | |
---|---|---|
事務作業 | 基本なし | 全て自分で行う |
独立後の事務作業 |
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確定申告 |
毎月の請求書の発行 |
領収書やレシートの整理 |
帳簿(売掛帳や買掛帳など)の作成 |
外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。
フリーランス・独立のメリット&デメリット、いかがでしたか?
個人的には、実力があればフリーランスになることをおすすめします!
圧倒的に収入を得られるだけでなく、これまで出会えなかった縁もたくさん巡り合うことができます。
実力がなければ食べていけませんし、人付き合いが苦手だと厳しい側面など、ハードルは相当高いですが、乗り越えた先にきっといい世界が広がっているはずです。
もしフリーランスでうまくいかなくても、制作会社や会社勤めに戻ることは、基本的に簡単になりますので、ぜひ一度挑戦してみるのもアリだと思います。
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