
バラエティ番組を多く制作するテレビ番組制作からドラマ・CM・映画などの映像制作に就職したい・転職したい方々から多い質問をまとめてみました!
テレビ業界だけでなく、映像制作に携わりたい人はぜひ就職活動の参考にしてください!
良いことばかり書きがちは就職情報ではなく、長年テレビ業界で経験したテレビ制作大百科のライターだから伝えられるリアルな回答をしています。
面接官が唸る自己PRの記事もありますので、こちらも読んでみてください。
目次
①テレビ業界はオワコンですか?

一番多く聞かれるのが「テレビ業界って本当にオワコンですか?」です。
結論は「オワコン的な部分も多い。でも可能性は相変わらずデカい!」
テレビ業界全体として、世間一般のイメージ通りメディアとしてのパワーは確実に落ちています。
旧態依然の体質が色濃く残り、変わらなければ生き残れないと思います。
ただ変わっていく可能性は一番大きく、伸び代は無限大にあります!これは間違いないです。
テレビ業界でも「バラエティ」「スポーツ」「報道」などジャンルが分かれており、どのジャンルでもテレビ業界の悪しき風習や時代の規制があります。
バラエティ番組は、コンプライアンス規制が強く、面白い挑戦的な企画が作りづらく同じような企画になりがち。
スポーツは、テレビ局などの大手マスメディアが放映権を獲得出来ないので、国民的行事を放送できない。
報道は、スポンサーの意向を気にしたり、偏った視点から報道してしまう。放送内容の信頼が明らかに落ちてきていて、報道機関としての役割が疑問に思われている。
多くの視聴者が感じるようなことを、テレビ業界の中にいるスタッフは想像以上に感じています。
「もうテレビなんかオワコンだ!」と言って辞めていくスタッフも多いですが、それでも可能性を信じて挑戦を続ける人もまだまだいます!
オワコン的な部分が間違いなくありますが、まだ捨てたもんじゃない業界なのは間違いありません。
②テレビ業界に今更いく意味ってありますか?

映像制作に興味があるなら、絶対にテレビ業界は経験しておくのをおすすめします!
オワコン的な業界ではありますが、番組制作・映像制作の分野においてテレビ業界のノウハウは圧倒的に高いです!!!段違いに違います!!!
よくある例えですが、草野球とメジャーリーガーくらいにレベルが違います。
予算・人数・スケジュールなどが違うだけでなく、一つの番組や作品を作る過程の向き合い方が違いますし、あらゆるジャンルのプロフェッショナルがいまだに集まってきます。
テレビ業界が培ってきた70年の制作ノウハウはスゴいですし、ここでしか手に入りません。一度経験してみないと分かりえません。
夢があればずっとテレビ業界にいる必要ないと思いますが、1〜2年テレビ業界で経験することを強くおすすめします。この経験の差はデカいです!!!
結局いまもNetflixやAmazonプライム、人気SNSコンテンツを作っているのはほとんどテレビマンです。
テレビディレクターであり、テレビ系のカメラマン、テレビ系の美術チームなど、制作スタッフはほぼテレビ業界が席巻してます。
終わってると感じていてもテレビ業界は、一度は踏み込んでおくと将来間違いなく役立ちます。
③一番最初のキャリアはどこがおすすめですか?

映像制作において、将来のキャリアを考えれば間違いなくテレビ業界だと思います。
その中でも特に「地上波ゴールデンのバラエティ番組」です。
それもクイズ番組やスタジオトーク番組ではなく、スタジオトークとロケが混ざった番組をおすすめします。
ゴールデン番組には超一流のディレクターや放送作家が集まりますし、圧倒的なクオリティーを求められます。
一年間ゴールデン番組を経験すれば、あとはどこに行ってもヌルく感じるはずです。
ゴールデンバング番組に行けなくても、スタジオトークがあり毎回ロケ企画が変わる深夜番組もおすすめです。
本編編集とロケ・仕込みをマスター出来る環境に身を置くのと、周りと一気に差がつきます。
④入社しない方がいい会社の特徴を教えて欲しい

テレビ制作大百科ライターがいつも回答しているのは「自社ディレクターの数が少ない会社はやめた方がいい」です。
自社にディレクターが少ない会社は、間違いなく危険です!!!
ADがディレクターに上がる環境が整っていない。AD教育できずに辞めていく。負の連鎖があります。
制作会社として有名な番組を多数制作していても、ディレクターはフリーランスがほとんど。演出とプロデューサーだけが社員みたいな会社は危険です。
ディレクターは番組制作の宝であり、会社の財産です。目先の制作に追われて、ディレクター育成を放棄している会社は、入社してもADのまま雑用をずっとやらされて成長しません。
フリーランスのディレクターに依存している会社は、要注意です。半数以上をフリー・外部のディレクターに頼っている会社は危険信号かもしれません。
良い番組制作会社と悪い番組制作会社の見極め方の記事もありますので、ぜひ読んでみてください。
⑤制作会社と派遣どっちがいいの?

限りなく制作会社の方に入社するのをおすすめしますが、ただキャリアを積むことだけを考えれば派遣会社もありです。
とはいえ99%制作会社に入社するのが無難な選択になります。
ディレクターへの経験を積ませてくれる仕組みや労働環境など、制作会社の方が圧倒的に整っています。
とはいえ自分がやりたい番組を制作していないケースもあるので、本当にやりたい番組が決まっていたら派遣会社に入るのも一つの手です。
入社前から「この番組に派遣してくれるなら入社します!それ以外であれば入社しません!」くらいの勢いでいいと思います。
自分のキャリア設計でテレビ業界に長くいるつもりがないなら、派遣会社でもいいと思います。
少しでも将来に不安があったり、キャリアチェンジを考えている人は制作会社に行くといいと思います。
⑥他業種へ転職しやすいですか?

テレビ業界から他業種への転職は、かなりしやすいと思います。
映画・ドラマ・CM・MV・SNSなどの映像制作系なら、正直どこでも入れると思います!
テレビ業界で数年キャリアを積めば、クリエティブ業界だと引く手数多でしょう。
映像系だけでなくても、広報PR系の仕事でも強く求められますので、幅広くキャリアチェンジはしやすいです。
この時代において圧倒的なクリエイティブ能力と制作経験を兼ね備えているのは、市場において貴重な人材であることは間違い無いです。
新卒で合わなくても、数年後に別のキャリアチェンジも困らないので、もし興味があれば一度きりの人生挑戦してみるのもアリだと思います!
⑦バラエティ・ドラマ・CM・YouTubeどれが一番過酷ですか?

それぞれジャンルの異なる過酷さがありますが、おそらくこんな感じだと思います。※テレビ制作大百科の主観です。
「バラエティ≧ドラマ>>>CM>>>>>>>YouTube」になります!
間違いなくテレビのバラエティ番組の過酷さが一番かなと思います。
その中でスケジュール期間・ロケ撮影・編集で解説していきます。
まずスケジュール期間でいえば、ドラマが圧倒的に長いです。準備期間でいえば半年から1年前以上前から準備を開始します。次にCMだと3ヶ月〜半年前程度。バラエティ番組は1〜2ヶ月。YouTubeだと数週間ほどになります。
ドラマだと準備期間が長いですが、キャスティングをするプロデューサーや衣装を決めるスタイリスト、ロケ地を仕込むロケコーディネーターなど役割が細分化されていますので、制作期間ずっと助監督がしんどいわけではないです。CMも細分化されているので、過酷な時期はありつつも余裕はあります。
しかしバラエティ番組は、企画が決まればOAまでずっとしんどいと言ってもいいです。
しかも小道具の準備やロケ地の仕込みなどほとんどの作業をADが担当しなければいけないので、休む暇がないのが一番辛い部分ですね。
次にロケ・撮影についていえば、ドラマが一番過酷だと思います。
なぜなら数週間休みなく、早朝から深夜までシーン撮影をしなければいけないからです。
このスケジュールは、ドラマ制作ならではであり、基本1日ないしは数日で完結するバラエティやCMと比べものにならない過酷さがあります。
雨が降ったらロケ地が変わり、追加カットが増えてスケジュールが崩壊する、本当に撮影期間中はヤバいと思います。
だからこそクランクインは気合が入りますし、クランクアップはどんな現場でも達成感があります。
次に編集に関しては、バラエティ番組の過酷さがダントツ過酷です!!!
この過酷さがADの真髄だと思ってください。
ドラマ、CMは基本助監督やPMが編集作業しません。撮影したら基本おしまいで、編集作業は別部隊になります。YouTubeに関しては、編集まで行う場合多いですが、外部委託に編集を丸投げするケースも多くあります。
バラエティだと、ロケ・収録終わりからOAまでずっとADが編集作業をサポートしていきますし、OA尺も他の作品に比べて長いですし、ナレーション・テロップ量も圧倒的に多いです。
カットや画コンテが決まっている編集ではないので、撮った素材を最大限引き出す編集を繰り返していくので、構成も日夜変わっていきます。さらにOAまでの日数も限られているので、スピード勝負になりがちな世界です。
納品まで編集に伴奏することと、OAまでのスピード感が他の業種との違う部分であり、別次元での過酷さを生んでいます。
多くの業界人も「バラエティ番組の過酷さはレベルが違う!」ということも多いです。
⑧就活生・転職希望者に一番求めることはなんですか?

業界で重宝されて活躍している人は「素直さ」だと思います。
「人よりもお笑いのセンスがいい!」とか、「企画力がヤバいです!」みたいものは求めていません。
若い時代の尖った気持ちや野心・野望的な必要ですし、持ち続けるべきだと思います。とはいえ、業界に入れば間違いなく鼻をへし折られます。
才能の塊のような人がうじゃうじゃいますし、学生時代の面白いなど通用しません。
Vaundyレベルで圧倒的才能を放出していれば別ですが、そうでないならば素直にいきましょう。
「この子教えたいな」「一緒に仕事していて楽しそうだな!」と思わせる言動を面接で見せつけましょう!
⑨業界で活躍する人の特徴を教えてください

テレビ業界で活躍するディレクターとADだと少し変わってきます。
ディレクターの場合、「構成が作れる」「世間一般の感覚がわかる」人が優秀な印象です。
テレビは起承転結を強く求められます。情報を交えながらも、フリ・落ちを作り綺麗にまとめる能力が重宝されます。
視聴者も老若男女問わないので、世間の感覚と乖離しているとダメです。どこまで面白がれるのか?どこまで説明しないと伝わらないのか?その感性が鋭い人が活躍しています。
さらにそこから自分のセンスや独創的な面白さを入れ込めるディレクターさんが、テレビ局員よりも稼ぎまくる売れっ子ディレクターになります。
ADさんの場合は、「段取りがいい」「連絡が早い」人が優秀です。
テレビ業界は段取りが命です。段取りが悪いやつは、一番の悪と言っても過言ではありません。
そこに付随して「連絡が遅い」人は間違いなく活躍していません。電話・LINEもすぐ出るし、いつでもすぐ返信がくるADは総じて優秀です!
優秀なADの共通点の記事も書いていますので、ぜひ読んでみてください。
⑩映像業界に夢はありますか?

これは100%あります!いや200%テレビ業界には夢が転がっています。
まだまだテレビ業界の影響力は強いです!!!
超一流のクリエイターや芸能人・タレントが集まってきています。
テレビ業界が衰退しているのは、制作現場の能力低下ではなく業界全体の古い体質になります。そこが変われば間違いなくまた成長していきますし、面白いコンテンツを生み出す力はあります。
就職希望が少ない今だからこそ、ライバルも少ないのでガッツのある若手はチャンスが眠っています。
会議でいきなり佐久間信之さんに会えたり、スタジオで明石家さんま師匠にイジられたり、自分が書いた企画が採用されて全国放送されたり、可能性は無限に転がっています。
チャンスは誰でも平等にあり、それをいかに掴みにいくかの世界です。
テレビ業界はまだまだそんなチャンスが毎日転がっている稀有な世界だと思いますし、本気なら挑戦するだけの価値は間違いなくあります。
よく聞かれる質問10選、いかがでしたか?
少しでもテレビ業界を目指す人にリアルな情報を届けつつ、興味を持っていただければと思っています。
まだまだテレビ業界は捨てたものじゃないですし、番組制作の世界は楽しいです!!!




