バラエティからドラマ、映画、CMなどあらゆるロケに絶対に欠かせないのがロケバスです。

ロケ弁やカメラと同じくらい重要かつ、どんな作品でも100%使われます。

基本ロケバスを手配、ドライバーへの指示はAD・助監督・PMの業務になります。ロケバスの段取りが上手い人は仕事ができますし、下手な人は仕事ができないと言っても過言でありません。

ニッチすぎて教えられる機会がないロケバスの攻略方法を、先発隊・本隊・後発隊の注意事項も交えて細かくまとめていきます!

新人ADさんにロケバスを教える時は、大型番組で大量のロケバスを必要な時に、ぜひ参考にしてみてください。

ドライバーと出発15分前の打ち合わせ

ドライバーさんと入念な打ち合わせをすれば、ロケは間違いなく成功します!

入念といっても出発前に15分くらい打ち合わせする時間を設けるだけ大丈夫です。

懸念しているポイントや注意事項などを事前に共有するだけで、雲泥の差になります。

ドライバーさんに事前に伝えていれば、対処できたことが山のようにあります。

全体スケジュールやロケバス資料を見ながら説明するのも、ディレクターが行う技打ちの予行練習にもなります。

心配なことがあれば事前にドライバーさんと共有しておきましょう!

外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。

入口と駐車場の位置は事前に把握

ロケバスで最も多くトラブルが起こるのが、入口と駐車場になります。

どこからロケバスが入ればいいのか、どこに停めればいいのか、わからずに車内が最悪の雰囲気になることがよくあります。

入口がわからず駐車できない状態にならないように、前日までに絶対確認しておきましょう!

基本的にロケハンの時に確認しておくように心がけましょう。

撮影の場合は、一般用の入り口ではなく専用入り口や駐車場を使わなければいけないケースも多くありますので、注意しておきましょう!

駐車場があるからOKだと思って痛い目を見て、朝から怒られるADは毎年星の数ほど出現します。

ロケバスの段取りミスは、ポンコツの烙印をずっと押されるので注意しましょう。

ロケバスの逃げ場所を事前に把握

ロケ地によっては、駐車場がない場合も普通にあります。

ハイエースならまだしも、マイクロバスなどの大型車両が入れない場所もあるので、その時の車両の逃げ場所も把握しておきましょう。

基本都内23区や繁華街などの撮影する時は、把握していないとグダグダになりますので、注意しておきましょう。

バラエティ番組だと段取りと違う行動をする場合も多くあるので、ちょっとした移動でも車両を動かさないといけないこともあります。

出来るADであればあるほど、急な車両移動も卒なくこなし平然としています。

積み込み荷物量に注意

外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。

マイクロバスに制作荷物を入れ込むことは当たり前ですし、かなりの量を詰め込めると思います。

そんな時に荷物を詰め込みすぎて、座席を潰さなければいけなくなり、席数が足りなくなる危険がありますので、注意しておきましょう!

特に注意が必要なロケは、キャンプ・スキー・海などのアウトドア系になります。荷物が多くなりがちで、ロケバスが基本パンパンになります。

ある程度荷物を詰め込めますが、多すぎる場合は事前に荷物用の車両手配することが無難です。※予算も限られてるので、かなりシビアな問題です・・・

状況は逐一報告するべし

外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。

ロケバスをうまく管理するADさんは、総じて報告連絡を送り続けます。

自分がチーフADやディレクターになれば気付きますが、報告しない状況ほど嫌なものはありません。

些細な報告でもいいので、何かあるたびに制作LINEに状況共有をする癖をぜひつけてください。

ロケバスが出発した。到着した。いまロケバスを呼んだので、5分後に到着。渋滞で15分遅れる。などタイミングで送るだけでロケがスムーズに運びます。

こういう連絡を出来ないADさんは、ほぼ仕事が出来ないと思われます。反応がなくてもADグループに送り続けるだけで、意味のある行動です!

押し巻きが発生しそうなら早めに連絡

ドライバーさんは基本的にロケの状況を把握できません。

ずっと車両に待機しているので、連絡がなければスケジュール通りの行動しか出来ません!

ですので、車両が絡む押し巻きが発生した時は早めに連絡するようにしましょう。

スケジュールが遅れて現場がバタつき、車両の手配を忘れるとさらに押しが増えることも多々あります。

ショートメールや電話一本で軽く伝えるだけで、状況が変わりますので現場がバタついた時も落ち着いてロケバスのこともケアすることを忘れないようにしましょう。

現場の押しを解消できるのは、基本撤収や移動の時間になるので、車両手配がスムーズにいけばオンタイムに戻すことも出来ます!!!

ロケ弁の手配を忘れない!

ついつい忘れがちなのでが、ドライバーさんへのロケ弁の手配です。

現場にいないで車両にいる時間が長いので、ロケ弁を渡すのを忘れがちです。

なかなか言い出しづらいですし、何を食べていいかわからないとドライバーさんもロケ弁に手を付けられません。

当たり前の気遣いを忘れないようにしましょう。

ロケバスの攻略・注意事項、いかがでしたか?

慣れてしまえば当たり前ですが、意外と教える機会もないですし、ロケ当日はバタバタしてめちゃくちゃになるので、事前に読んでイメージするだけでもミスも減ると思います。

ぜひ番組制作者の皆さん、映像制作者の皆さん、メディア業界関係者の皆さん、フォローお待ちしております。

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