AD(アシスタントディレクター)のお金事情に切っても切り離せないのが、仮払いです。

ロケや収録だけでなく、日々の仕事ですら欠かすことができません。

普段扱わないお金を扱うことも少なくないので、ちょっとした事でトラブルも起こりやすく、信頼関係がズタボロになったADが数多くいます。

普段を教えてくれない仮払いに関する注意事項や損するポイントをまとめました!

新人ADさんやこれからADになる皆さん、そしてADに仮払いを教える先輩にもタメになるはずです。これを読めば仮払いのトラブルは防げます。

公私混同は絶対しない!

仮払いで一番起きるトラブルは、制作に関係ない私費に使ってしまう事です。

家賃や食費、洋服など完全プライベートなものにお金を使い込んでしまい、取り返しのつかなくなったADが数多くいます。

会社を辞めさせられ、横領したお金を両親に返済してもらう情けない人も見てきました。

絶対に仮払いは私費と混在しないようにしましょう!

少額くらい大丈夫だろうと使い始めると、金額も徐々にエスカレートしていきます。

仮払いを私費で使うのは、横領という立派な犯罪なので、絶対にやらないようにしましょう!

外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。

封筒に入れっぱなしは危険

いまはほとんどなくなりましたが、封筒で現金で渡される場合も時々あります。

銀行の封筒に入れっぱなしで仮払いを保管するのは辞めた方がいいです!

私費と完全に分けられ、残金の確認もしやすいのですが、失くしやすいです。

何百人のADが仮払いと大量の領収書の入った茶封筒を失くして、悲惨な目にあったことでしょう。

プライベートの財布に入れてもいいのですが、出来るだけ制作用(仕事用)の財布を用意して、そこに保管するのをおすすめします。

特番終わりの申請期限に注意

仮払いは基本的にOAごとや月毎に精算するのが一般的になります。

レギュラー番組だと、精算が間に合わなくても最悪翌月に繰り越したり、修正しやすかったりしますが、特番は注意が必要です。

OA終わりは誰も稼働していないので、精算期限を超えた場合の対応がかなりシビアになります。

最悪泣き寝入りすることもあるので、特番の精算期限が気にしておきましょう。

テレビ局によって違う申請フロー

外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。

制作会社のルールで精算することが多いですが、局や番組によっては局のシステムで精算処理しなければいけないこともあります。

各局それぞれ精算やり方が異なるので、いちいち面倒くさいので注意しましょう。

レシートをコピー印刷して提出しなければいけなかったり、古臭いエクセルにチコチコ入力させられたりします。

番組を移動したり、特番で普段行かない局で仕事した時は、精算のやり方が変わるので、余裕をもって仮払い申請や精算処理を行うようにしましょう。

地方ロケはいつもより多めにもらう

外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。

地方ロケに行く時は、想定する1.5〜2倍くらいの仮払いをもらっておきましょう。

現金払いが多かったり、高額の宿代、急なタクシー移動など、意外なところで出費が膨らみます。

東京ならATMですぐ下ろせばいいのですが、地方だとコンビニがなかったり、急に下ろせないことが多いです。

地方ロケで現金を持っていないADは、ポンコツの烙印を押されてしまいます!

そうならないためにも地方ロケに行く時は、多めに仮払いをもらっておきましょう。

AD同士で仮払いを貸し借りをするのは絶対にやめましょう!

絶対にトラブルの原因になりますし、たとえ仮払いでもお金に切れ目は縁の切れ目です。

自分のお金じゃないので、いくらか借したかのか?いくら借りたのか?のが、有耶無耶になりがちになります。ロケ当日に緊急な場合は除き、基本的には貸し借りは控えましょう。

もし借りなければいけない場合は、ADではなくAPやPに仮払いを相談しましょう。

仮払いの注意事項、いかがでしたか?

自分のお金じゃないからこそ、自分のお金以上にしっかりと管理しなければいけないのが仮払いです。

トラブルも起こりやすいですし、信頼関係にも影響を及ぼしがちなので、ぜひ注意してください。

ぜひ番組制作者の皆さん、映像制作者の皆さん、メディア業界関係者の皆さん、フォローお待ちしております。

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