ディレクターとは、大きく3種類に分かれているのを知っていますか?

意外と知らないシリーズ!今回は「ディレクターの種類や役割」をまとめていきます。

ディレクターといっても、さまざまな肩書きがあり、役割も違ってきます。

エンドロールで「ディレクター」「演出」「総合演出」と流れてくるが、一体何が違うのか?

一言で紹介されがちなディレクターをどこよりも丁寧に解説していきます。

ディレクターの種類と役割

ディレクターを大きく分けると「総合演出」「演出」「ディレクター」の3種類に分類されます。

役割
総合演出番組全体の演出を決め、最終的な決定権を持つディレクターのトップ
演出放送回やネタごとに分かれる制作チーム演出の決定権を持つディレクター
ディレクター放送担当回のコーナーや企画のブロックの演出を決めるディレクター

ディレクターといっても番組内でやることや責任も大きく変わります。

ピラミットのように上に行けばいくほど、監督しなければいけない範囲が増えていきます。

番組内人数主な所属演出範囲
総合演出1人のみほぼテレビ局員全て
演出5名前後制作会社・フリーランス担当の放送回のみ
ディレクター5~10名前後制作会社・フリーランス担当の企画のみ

総合演出

各番組で1人しかおらず、基本的にはテレビ局員が務める。稀に制作会社のスタッフやフリーランス、放送作家で総合演出を務める場合もある。

超優秀なディレクターしかなれない。

経験を積めば誰でもなれるポジションではなく、一握りのディレクター、テレビ局員しかなれない選ばれしディレクター。

演出

ゴールデン番組であれば4〜5人、深夜番組は1〜2人、大型特番だと10人以上、一つの番組に複数の演出がいる。

全ての放送を担当するわけでなく、自分のチームや放送回の演出面を決める。

基本制作会社のスタッフやフリーランスのディレクターが担当。

年齢も30代半ば〜50代以上と幅広い。

番組の一本化オフラインやサブ出しの直しなど、ディレクターよりも経験や実力が圧倒的に求められるポジション。

年を重ねれば、誰でも演出になれるわけではなく実力で決まる。

ディレクターと比べて、ギャラ単価も一気上がるのでかなり稼げる。

ディレクター

朝やお昼の帯番組だと50人以上ディレクターがいたり、番組によって人数は異なる。

自分の企画ブロックやコーナーに集中して作り上げるため、その他のブロックやネタに関しては基本絡まず、収録後はサブ出しを演出に渡してOAに向けての一本化編集は基本担当しないことが多い。

深夜番組など演出がいない場合は、各ディレクターが収録から編集〜OAまで担当する場合もある。

20代の若い新米ディレクターから、フリーランスのベテランディレクターまで幅広いディレクターがおり、一言でディレクターといっても実力は雲泥の差がある。

ディレクターは歴を重ねれば誰でもなれると言われる。

しかし仕事があるかは別であり、実力がなければ番組降板やNGを言われ仕事がなくなることもある。

その中で実力はあるが演出にならずにトコトン現場のディレクターをやる職人のようなディレクタースタイルもあり、好みによってスタイルが分かれるポジション。

演出に比べてギャラ単価は下がるが、実力次第で演出より稼げる。

ただ最近はADよりも忙しいと言われており、業界で一番ハードワークが求められ、責任も重いポジションになっている。

専門ディレクター

その他ディレクターの中の専門的なディレクターを解説していきたいます。

「フロアディレクター」と「ロケディレクター」です。

役割
フロアDスタジオ収録でMCなどにカンペ・指示を出すディレクター
ロケDロケを担当するディレクター

フロアディレクター(フロアD)

実力や上手さが如実に出る専門性を求められるディレクター

大型特番やM1やキングオブコントなどの生放送のフロアを担当しているディレクターは超一流のフロアDです。

ロケディレクター(ロケD)

圧倒的にロケが上手く、オフラインも上手いディレクターをめちゃくちゃ重宝される。

撮れ高を計算し、頭の中で編集をしながらロケができて1人前のロケD。

裏のスタンバイや状況を全て把握してくるディレクターをADは好きになりがち。

大型特番やM1やキングオブコントなどの生放送のフロアを担当しているディレクターは超一流のフロアDです。

意外と知らないディレクターの種類と役割いかがでしたか?

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