ロケが終わっても、ADの仕事はまだまだ終わりません。

ディレクターやプロデューサーは一息つけますが、ADはそうもいってられません。

そんなロケ終わりのAD仕事の内容と注意事項をまとめていきたいと思います。

当たり前の定番作業になりますが、油断すると大惨事になる大切な作業ですので、ぜひ新人ADさんは読んでおきましょう。

素材のバックアップ

どんなことよりも絶対に行わなければいけないのが、素材のバックアップです!

これさえやれば、ロケ終わりの作業は終了といっても過言ではありません。またこれを怠ると命取りになります。最悪放送事故や数億円単位の損失が発生します!

どんな番組や作品でもロケ終わりは、かならず素材のバックアップを当日に行いましょう。

翌日作業して何かあった場合、全責任をADが負うことになりかねません!

どんなに疲れて眠たくても、ロケ素材は絶対に当日にバックアップをとりましょう!!!

デジタイズ・データ変換

ロケ終わりといえば、デジタイズやデータ変換がメイン作業になります。

基本バラエティ番組や情報番組、恋愛リアリティーショーなどの業界のみ行われます。

ドラマ、映画、MVなどの1カットの素材量が短く、複数台のカメラを回さない現場の場合はデジタイズやデータ変換は不必要です。

バラエティ業界においては、ロケ終わりといえばデジタイズですし、この作業が時間がかかります。

事前に素材の尺を想定してデジタイズ予約と素材の上がり時間を確認しておくようにしましょう。

TOCや編集場にぶち込んで作業してもらうことが基本ですが、昨今予算がなくなりADさんがデジタイズする機会も増えてきているのも悲しい現実です・・・

外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。

段積み・SSD(HDD)作成

外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。

デジタイズ作業に近いですが、段積みとディレクター用のSSD(HHD)作成も最重要作業の一つです。

当日すぐに段積みをしなければいけない時もありますし、数日間猶予がある場合ありますが、必ずADが行わなければいけない作業です!

正直素材量の少ないロケなら余裕ですが、数十台のカメラを長回しにする番組の場合、めちゃくちゃ大変です。

ベテランのADでも24時間以上作業しないといけない段積みもありますので、事前に段積みの作業予想をしておきましょう。

ディレクターがSSDを欲しいタイミングを逆算して、デジタイズや段積み作業をスケジュールする癖をつけてください

。ロケ終わりにディレクターの都合を聞いてしまうと、取り返しがつかなくなりますので、要注意です!!!

機材や古道具などのバラシ

ロケ終わりは当日使った備品や機材をバラしのもADの仕事です。

スタッフルームや会社に放り投げて帰りたいですが、翌日に邪魔になり怒られることも多いので注意しましょう!

カメラ機材などはレンタル料金が増えるので返却処理をする。そして備品系は通路やスタッフルームの邪魔にならないように整理しておきましょう。

最低限この作業だけをしないで放置すると翌日怒られます!

疲れているのはわかりますが、最低限のバラシだけは行うようにしましょう。

ロケ弁のゴミ捨て

意外とめんどくさいのがロケ弁のゴミ処理です。

ロケ地で廃棄できる場所もありますが、持ち帰らないといけないケースもあります。

テレビ局に帰る場合は、局のゴミ捨て場がありますし、制作会社に帰る時はビルのルールに従い処理しなければいけないので、多少めんどくさいです。

制作会社で処理ができない場合は、事前に処理の仕方を考えておきましょう。

ロケ弁の処理を忘れてスタッフルームの放置すると、激臭を放ってしまいブチギレられます。しかも局の超お偉いさんがブチ切れます!!!

ロケ地で処分できない場合は、事前に処理の仕方を考えておき、当日に確実に捨てるようにしましょう。

外ロケの場合は日の入り・日没時間を把握してスケジュールを組みましょう。

ロケ終わりの作業と注意事項まとめ、いかがでしたか?

ロケが終わってもADさんはやることがいっぱいあります。

疲れても、眠くても、もう一踏ん張りしましょう。負けるなADさん!!!

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