使われていない時間に価値を宿す"器"。海外でも多数収蔵されるが、長年ベールに包まれていた仙人のような本物の陶芸家
エリア福井
熊野九郎右ヱ門
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ウチでできること
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ココの紹介
作り手との対話で緊張することはほとんどなくなってきたのですが、熊野九郎右ヱ門氏との対面では、これまでにないほどの緊張を覚えました。それもそのはず、氏に関する情報は極めて限られており、漸く見つけたものも7年以上前の資料ばかりでした。数枚の作品画像を拝見しただけで「この方は素晴らしい作品を作られるに違いない」と直感し、ようやくお会いする機会を得たのです。その作品は、通常ならば一見して感想が出るところ、裏面の一部を見るだけでも、一つの世界がそのわずかな部分に凝縮されているかのようで、ただ圧倒されるばかりでした。そのため、一つの器を見終えるのに時間がかかり、その全体をどう言葉で表現すればよいのか、容易には見つかりませんでした。このたび熊野九郎右ヱ門氏とお会いできたことで、2025年現在の氏に関する最新の情報をお届けできるという栄誉を授かりました。この貴重な情報を、ぜひご覧いただければ幸いです。
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ウチでできること
職人・伝統・密着取材
福井県で活動する陶芸家です。国内の大手百貨店で数十年個展を開催し、海外でも多数収蔵、講演の実績がありながら、ほとんど情報が世に出ていません。福井県内の関係者でも繋がりがほとんどなく、ベールに包まれた仙人のような職人さんです。伝統工芸が盛んな福井県でも、異彩を放ち、圧倒的才能が隠されていました。ぜひ多くの方に「熊野九郎右ヱ門」という芸術家を知っていただきたいです。陶芸に対する想いや価値観、製作する過程など、ぜひ取材してください。日本に眠る本物の職人を少しでも多くの方に届けられたら、大変光栄に思います。
※企画内容によってはお断りする場合もございます。あらかじめご了承くださいませ。
作品
器が「使われる」瞬間よりも「使われていない」時間の存在感や影響力を大切にしています。単に使われる道具ではなく、「心に安らぎやエネルギーを与える存在」が「本当の器の仕事」だと考えています。作品と対峙すれば静かな美しさと存在感が共存し、特有のオーラを肌で感じることになるでしょう。他の陶芸家が通常1250℃で焼成を終えるところを、「スタート地点」として、さらに高温で焼き上げることで、溶岩と同じように極限の熱を受けた器は、翡翠のような硬度と美しさを備え、生命力が宿る彼にしか生み出せない器が誕生します。言葉だけでは、形容できないです。実際に作品に触れれば、「作品」を知りたく、そして「熊野九郎右ヱ門」を追求したくなるはずです。ご興味あれば、まずはお問い合わせください。
陶歴
1955 福井県鯖江市生
1977 名古屋造形芸術短大(日本画)卒
1977~1986 越前・藤田重良右エ門、高山・戸田宗四郎両氏に師事
1984 石川県山中町九谷修古会の依頼にて古九谷磁土、元九谷瓷器土発見
1985 旧ソビエト外務省より招聘
ハバロフスク、リガ、ソチにて穴窯指導
1986 サハリン州知事より招聘、陶土開発
2000 ドイツ外務省より招聘
国際陶芸シンポジウム特別ゲストとして講演「芸術と美術の差」
2004 ドイツコブレンツヴェステルバルド陶磁博物館にて、
「全EU陶芸展&JAPAN Kumano展」
コブレンツ応用科学大・カッセル芸大にて講演
2006 ドイツ外務省より招聘
コブレンツ応用科学大学にて超高温焼成実技指導(穴窯)
2009 東京大学大学院教育学研究科にて講演
「創造性の心理学」
作品収蔵
ケルン市立東洋美術館(独)
ヴェステルバルド陶磁博物館(独)
州立サウスオーストラリア美術館(豪)
ピートモンド大学美術館(米)
奈良県緑ヶ丘美術館、福井県陶芸館
会社情報
- 会社名
- 熊野九郎右ヱ門
- 住所
- 福井県